吉村やすのり 生命の環境研究所

吉村やすのり 生命の環境研究所 女性と子供の未来を考える ●少子化からの脱却
●女性の健康力の維持
●社会保障制度の整備と医療の質の向上
●雇用環境の改善
●子どもの精神発達・教育支援
●科学研究の充実と教育制度改革
●地方・地域の活性、地方分権の推進
●アジアにおけるソフト分野の安全保障

通勤時間のストレス ニッセイ基礎研究所の分析によれば、通勤時間別の心理的ストレスの程度を示す指標であるK6の平均値は、総じて通勤時間が長いほど心理的ストレスも高まります。米国の研究では、通勤時間が44分を超えるような長時間になると、仕事も家...
12/06/2026

通勤時間のストレス
 ニッセイ基礎研究所の分析によれば、通勤時間別の心理的ストレスの程度を示す指標であるK6の平均値は、総じて通勤時間が長いほど心理的ストレスも高まります。米国の研究では、通勤時間が44分を超えるような長時間になると、仕事も家事も進められないという重圧感を感じてしまい、負の効果に転じることが分かっています。男性より女性が、さらに若年層ほど、ストレスの度合いは大きくなっています。
 総務省の社会生活基本調査によれば、通勤・通学時間の全国平均は1日で計1時間19分です。月20日の通勤と仮定すると、毎月約26時間、年間約312時間に達します。日数に換算すると約13日分です。労働とは別に相当な時間を仕事のために費やしている計算になります。一都三県では1時間30分を超える地域もあり、長時間通勤は都市部でより深刻になっています。
 通勤時間の長さだけではなく、質の面でも見逃せません。国土交通省の鉄道利用者アンケートによれば、鉄道内の混雑を不快と感じる人の割合がコロナ禍前より大きくなっています。着席またはつり革・ドア付近の柱につかまれる程度の100%前後の混雑率への不快感が高まっています。

2026年6月6日 日本経済新聞

ロコモティブシンドロームの予防 ロコモティブシンドロームは、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態で、進行すると要介護のリスクを上げることで知られています。ロコモの原因の疾患として主なものは、骨粗しょう症、変形性膝関節症、腰部脊柱...
11/06/2026

ロコモティブシンドロームの予防
 ロコモティブシンドロームは、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態で、進行すると要介護のリスクを上げることで知られています。ロコモの原因の疾患として主なものは、骨粗しょう症、変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症などで、このうち前者2つは女性に多い疾患です。特に骨粗しょう症は、閉経後の急激なエストロゲン低下で罹患率が急激に上昇します。さらに同様の理由で筋肉減少、柔軟性低下も起こります。
 ロコモは特に女性が気にすべき症候群と言えます。フレイルと混同されがちですが、ロコモはフレイルに比べて幅広い年齢層で、より軽度の運動機能の低下として表われ、徐々に重症化すると高齢者ではフレイルになります。自身で簡単にできるロコモーショントレーニングがあります。更年期世代の女性は、スクワットから始めましょう。肩幅程度に足を開き、膝がつま先の前に出ないようにお尻を下げるやり方が膝を傷めないのでおすすめです。
 筋肉や骨の構成成分であるタンパク質、カルシウム、ビタミンD/Kが不足しないように気を付けます。特にビタミンDはほとんどの日本人で不足していますので、天然型ビタミンDを摂取するのも効果的です。さ(魚)、あ(油)、に(肉)、ぎ(牛乳)、や(野菜)、か(海藻)、い(芋)、た(卵)、だ(大豆)、く(果物)の10品目のうち、毎日7品目以上を目指しましょう。

日本女性医学学会 ニューズレター Vol.31 №2 May.2026

アピアランスケアの広がり がん患者の外見の変化をケアするアピアランスケアが広がっています。脱毛や爪の変色などで悩む患者を支えるケアです。民間調査によれば、ウィッグなどの購入の助成制度をもうけている自治体は3年で2倍に増えています。2025年...
10/06/2026

アピアランスケアの広がり
 がん患者の外見の変化をケアするアピアランスケアが広がっています。脱毛や爪の変色などで悩む患者を支えるケアです。民間調査によれば、ウィッグなどの購入の助成制度をもうけている自治体は3年で2倍に増えています。2025年時点で全国の市区町村の76%にあたる1,315市区町村に、アピアランスケアの支援制度があります。
 背景にあるのが、通院しながらがん治療を続ける人の増加です。厚生労働省によれば、外来で治療するがん患者は2023年で推計18万6,400人に上っています。増加傾向にあり、がん患者全体の6割を超えています。副作用が少ない抗がん剤や吐き気止めの普及で、がんの種類や症状によるものの、必ずしも入院しなくても治療できるようになりました。抗がん剤の副作用による脱毛などに悩む人は多く、アピアランスケアが重視されるようになってきており、患者の生活の質を上げる治療の一環です。
 しかし、助成制度には地域差があるといった課題もあります。ウィッグのみ、ウィッグと乳房補整具など、対象は自治体ごとに異なります。利用に所得制限を設けている自治体もあれば、制限がない自治体もあります。どこに住んでいても同じ支援が受けられることが大切です。

2026年6月2日 日本経済新聞

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