12/06/2026
通勤時間のストレス
ニッセイ基礎研究所の分析によれば、通勤時間別の心理的ストレスの程度を示す指標であるK6の平均値は、総じて通勤時間が長いほど心理的ストレスも高まります。米国の研究では、通勤時間が44分を超えるような長時間になると、仕事も家事も進められないという重圧感を感じてしまい、負の効果に転じることが分かっています。男性より女性が、さらに若年層ほど、ストレスの度合いは大きくなっています。
総務省の社会生活基本調査によれば、通勤・通学時間の全国平均は1日で計1時間19分です。月20日の通勤と仮定すると、毎月約26時間、年間約312時間に達します。日数に換算すると約13日分です。労働とは別に相当な時間を仕事のために費やしている計算になります。一都三県では1時間30分を超える地域もあり、長時間通勤は都市部でより深刻になっています。
通勤時間の長さだけではなく、質の面でも見逃せません。国土交通省の鉄道利用者アンケートによれば、鉄道内の混雑を不快と感じる人の割合がコロナ禍前より大きくなっています。着席またはつり革・ドア付近の柱につかまれる程度の100%前後の混雑率への不快感が高まっています。
2026年6月6日 日本経済新聞