29/05/2026
【企業動向】¹⁸F-PSMA-1007が切り拓く前立腺癌PET診断
米国ロサンゼルスで開催される核医学・分子イメージング分野最大級の国際学会「SNMMI 2026(Society of Nuclear Medicine and Molecular Imaging Annual Meeting)」では、Theranosticsや分子イメージングに関する最新研究・技術開発が世界中から集結します。
5月31日(日)および6月1日(月)の2日間は、弊社スタッフがABXブースにて皆様のご来場をお待ちしております。学会へご参加予定の皆様は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
SNMMI 2026について:
https://www.linkedin.com/posts/snmmi2026-nuclearmedicine-molecularimaging-share-7454996734142971904-QGmc/
ABXは、前立腺癌治療薬¹⁷⁷Lu-PSMA-617で培った知見をもとに、診断用PETプローブ¹⁸F-PSMA-1007の開発を進めてきました。¹⁸F-PSMA-1007は2016年にドイツがん研究センター(DKFZ)からライセンスを取得し、ABX主導で臨床開発を実施しています。前回はその一端をご紹介しました。また、2021年末にはフランスで承認され、現在では世界各国で使用されています。
¹⁸F-PSMA-1007は、前立腺癌細胞で高発現するPSMAに結合し、PETによって病変部位を高精度に可視化する放射性医薬品です。特に、生化学的再発時や転移病変の評価への有用性が期待されています。ABXは、保護基を必要としない独自前駆体を開発し、¹⁸F-フッ化物によるワンステップ標識反応を実現しました。これにより、高い放射化学収率と安定した品質を両立しています。また、¹⁸Fの半減期は約110分であることから、中央放射性薬局から各PET施設へ供給する“サテライト製造”にも適しています。
国内でもPSMA PETへの関心は高まっており、日本では大塚製薬株式会社を中心に、PSMA PET製剤の臨床開発・導入に向けた取り組みが進められています。前立腺癌領域におけるTheranosticsの普及とともに、今後の国内展開が注目されています。
図.¹⁸F-PSMA-1007製剤「Radelmin」