ABX Advanced biochemical compounds (日本販売代理店 セティ株式会社)

ABX Advanced biochemical compounds (日本販売代理店 セティ株式会社) 【ABX GmbH(独)】

PET 用FDG 合成キット、PET/SPECT 用前駆体、リファレンススタンダード、キレーター等を供給しております。GMP取得。高品質な生産体制を整えております。特別合成承ります。

【豆知識】18F-[SiTATE]と日本におけるSSTR-PETの現状 ABXが開発する18F標識SSTRトレーサー[¹⁸F]SiTATEは、SSTR-PETの運用モデルを拡張する可能性を持つ薬剤の一つです。SSTR-PET(ソマトスタチン...
31/07/2026

【豆知識】18F-[SiTATE]と日本におけるSSTR-PETの現状

 ABXが開発する18F標識SSTRトレーサー[¹⁸F]SiTATEは、SSTR-PETの運用モデルを拡張する可能性を持つ薬剤の一つです。SSTR-PET(ソマトスタチン受容体PET)は、神経内分泌腫瘍(NET)などで用いられる重要な画像診断法で、腫瘍の受容体発現を可視化し、治療方針決定にも関与します。

 一方で日本では、この検査は欧米のように広く標準化された保険診療ではなく、限られた専門施設での運用にとどまっています。 その背景には、68Ga標識ペプチドがジェネレーター依存であることによる供給制約があり、施設ごとの製造・品質管理体制に依存する構造が存在します。このため臨床現場では、「検査そのものの有用性」よりも、「必要な患者に安定して検査を提供できるか」という供給性の問題がボトルネックになります。

 18F-[SiTATE]はサイクロトロンによるバッチ生産を前提として設計されており、中央製造と広域供給に適した特性を持ちます。これにより、従来の施設依存型68Ga製剤とは異なる供給モデルが可能になります。SSTR-PETの課題は、画像診断としての性能評価から、医療インフラとしての持続可能性へと焦点が移行しています。その中で18F-[SiTATE]は、既存技術の延長ではなく、供給構造そのものを変える選択肢として位置づけられます。

  -PET  -SiTATE

図:18F-SiTATEの構造。

【豆知識】新規F-18標識オピオイドPETトレーサーの開発 ABXのJános Marton博士が参加した国際共同研究の成果が International Journal of Molecular Sciences に掲載されました。Dip...
26/06/2026

【豆知識】新規F-18標識オピオイドPETトレーサーの開発

 ABXのJános Marton博士が参加した国際共同研究の成果が International Journal of Molecular Sciences に掲載されました。Diprenorphineは、脳内のオピオイド受容体を可視化するPETトレーサーとして長年研究に利用されてきました。オピオイド受容体は、痛みの制御や薬物依存に関わるだけでなく、うつ病や神経変性疾患などの研究においても重要な分子標的として注目されています。そのため、オピオイド受容体をPETで評価できるトレーサーは、脳機能研究や創薬研究において重要な役割を担っています。

 しかし、従来のC-11標識Diprenorphineは半減期が約20分と短く、サイクロトロンを有する限られた施設でしか使用できないという課題があります。本研究では、より長い半減期(約110分)を有するF-18標識オピオイドPETトレーサーの開発を目指し、新規6-O-fluoroalkyl-6-O-desmethyl-diprenorphine誘導体および対応する放射標識前駆体を合成しました。F-18標識が実現すれば、製造施設から医療機関への配送が可能となり、オピオイド受容体PETイメージングの利用拡大が期待されます。

 研究では、ABX製品 3-O-Trityl-6-O-desmethyl-diprenorphine(Cat. No. 2000) を出発原料として、fluoroethyl基やfluoropropyl基を導入した複数の新規Diprenorphine誘導体を合成しました。また、詳細な¹H-NMRおよび¹³C-NMR解析により合成化合物の構造を確認するとともに、コンピュータ上でオピオイド受容体との結合様式を予測する in silico ドッキング解析を実施しました。その結果、新規誘導体はオピオイド受容体への良好な結合が期待されることが示され、F-18標識オピオイドPETトレーサー開発に向けた有望な候補であることが示されました。長年オピオイド受容体PET研究で活用されてきたDiprenorphine骨格を基盤に、F-18標識への展開可能性を示した興味深い研究成果です。

   

図:代表的なオピオイド受容体PETトレーサーの構造。Int. J. Mol. Sci. 2025, 26(19), 9427. より引用。

【企業動向】¹⁸F-PSMA-1007が切り拓く前立腺癌PET診断 米国ロサンゼルスで開催される核医学・分子イメージング分野最大級の国際学会「SNMMI 2026(Society of Nuclear Medicine and Molecu...
29/05/2026

【企業動向】¹⁸F-PSMA-1007が切り拓く前立腺癌PET診断

 米国ロサンゼルスで開催される核医学・分子イメージング分野最大級の国際学会「SNMMI 2026(Society of Nuclear Medicine and Molecular Imaging Annual Meeting)」では、Theranosticsや分子イメージングに関する最新研究・技術開発が世界中から集結します。

 5月31日(日)および6月1日(月)の2日間は、弊社スタッフがABXブースにて皆様のご来場をお待ちしております。学会へご参加予定の皆様は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

SNMMI 2026について:
https://www.linkedin.com/posts/snmmi2026-nuclearmedicine-molecularimaging-share-7454996734142971904-QGmc/

 ABXは、前立腺癌治療薬¹⁷⁷Lu-PSMA-617で培った知見をもとに、診断用PETプローブ¹⁸F-PSMA-1007の開発を進めてきました。¹⁸F-PSMA-1007は2016年にドイツがん研究センター(DKFZ)からライセンスを取得し、ABX主導で臨床開発を実施しています。前回はその一端をご紹介しました。また、2021年末にはフランスで承認され、現在では世界各国で使用されています。

 ¹⁸F-PSMA-1007は、前立腺癌細胞で高発現するPSMAに結合し、PETによって病変部位を高精度に可視化する放射性医薬品です。特に、生化学的再発時や転移病変の評価への有用性が期待されています。ABXは、保護基を必要としない独自前駆体を開発し、¹⁸F-フッ化物によるワンステップ標識反応を実現しました。これにより、高い放射化学収率と安定した品質を両立しています。また、¹⁸Fの半減期は約110分であることから、中央放射性薬局から各PET施設へ供給する“サテライト製造”にも適しています。

 国内でもPSMA PETへの関心は高まっており、日本では大塚製薬株式会社を中心に、PSMA PET製剤の臨床開発・導入に向けた取り組みが進められています。前立腺癌領域におけるTheranosticsの普及とともに、今後の国内展開が注目されています。

図.¹⁸F-PSMA-1007製剤「Radelmin」

   

【企業動向】ABXの放射性医薬品拠点の強化 2026年1月、ABXはザクセン州経済大臣らを迎え、同社ラーデベルク拠点で施設見学を実施しました。新設された32 MeVサイクロトロンや製造施設が紹介され、放射性医薬品の製造から出荷までのプロセス...
24/04/2026

【企業動向】ABXの放射性医薬品拠点の強化

 2026年1月、ABXはザクセン州経済大臣らを迎え、同社ラーデベルク拠点で施設見学を実施しました。新設された32 MeVサイクロトロンや製造施設が紹介され、放射性医薬品の製造から出荷までのプロセスが披露されました。ABXは25年以上にわたり、PETやSPECT向けの放射性医薬品関連製品を手がけており、がんなどの診断分野で存在感を高めています。

 一方で、ABXは新たな拠点整備にも動いています。ピルニッツァー通りの敷地における土壌除染プロジェクトに対し、EUおよびザクセン州からの資金支援が発表されました。この敷地は旧ガラス工場跡地であり、除染を通じて安全な開発基盤を整備します。今後は一部の自然再生とともに、新たな生産施設の建設が計画されています。

 これらの動きは、ABXの製造基盤強化の流れを示すものであり、医薬品の開発や製造を外部から受託するCDMO機能の拡張が期待されます。

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図 助成金交付決定通知の授与の様子。

【製品紹介】EAGLE-i治験:高リスク前立腺がん診断の新時代 ABX社は、ドイツの Working Group for Urological Oncology(AUO) と共同で進められている臨床試験 EAGLE-i を支援しています。こ...
27/03/2026

【製品紹介】EAGLE-i治験:高リスク前立腺がん診断の新時代

 ABX社は、ドイツの Working Group for Urological Oncology(AUO) と共同で進められている臨床試験 EAGLE-i を支援しています。この治験では、高リスクまたは非常に高リスクの前立腺がん患者を対象に、最新の画像診断技術 [¹⁸F]PSMA‑1007 PET/CT の診断精度を評価しています。

 従来の検査では見つけにくいリンパ節転移も、このPET/CT検査ならより正確に確認できる可能性があります。検査結果は手術後の病理結果と比較して検証され、独立した専門家による評価も行われています。

 EAGLE-iの成果は、前立腺がんの診断をさらに正確にし、患者一人ひとりに最適な治療を計画するための重要な手がかりになると期待されています。

📌 臨床試験情報:https://clinicaltrials.gov/study/NCT06122584

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図 18F-PSMA-1007の構造。

【製品紹介】前立腺がん治療の新標準薬 ¹⁷⁷Lu-PSMA-617 ¹⁷⁷Lu-PSMA-617は、前立腺がん治療において極めて重要な放射性医薬品治療薬として位置づけられています。本剤はドイツがん研究センター(DKFZ)での研究プロジェクト...
27/02/2026

【製品紹介】前立腺がん治療の新標準薬 ¹⁷⁷Lu-PSMA-617

 ¹⁷⁷Lu-PSMA-617は、前立腺がん治療において極めて重要な放射性医薬品治療薬として位置づけられています。本剤はドイツがん研究センター(DKFZ)での研究プロジェクトを起点に開発が始まり、2014年にABX社が前立腺がん治療を目的としたルテチウム標識化合物に関する全世界独占ライセンスを取得しました。以降ABX社は、基礎研究レベルの成果を、品質・供給・臨床使用の要件を満たす市場成熟型の治療薬へと発展させる中心的役割を果たしてきました。

 ¹⁷⁷Lu-PSMA-617は、PSMAを介して前立腺がん細胞に特異的に集積し、半減期約7日のルテチウム-177による体内照射効果を発揮する、作用機序が明確な放射性医薬品治療薬です。ABX社は前駆体開発から標識、製剤化、製造プロセス確立までを一貫して担い、第I~II相試験も主導しました。2017年にEndocyte社と提携(後にNovartis社が買収)し、2022年に欧米で承認、現在はNovartis社がグローバルに販売しています。ABX社は最終製剤設計および大規模製造体制の確立を担い、第III相試験や欧州承認時には大量供給を実施しました。

 ABX社は、放射性医薬品特有の厳格な規制下で、鉛製コンテナを用いた国際物流体制を構築し、迅速かつ確実なグローバル供給能力を有しています。前駆体開発から標識、製剤化、臨床試験、品質管理、大量生産、国際流通までの包括的な技術と実績が本製品に集約されています。¹⁷⁷Lu-PSMA-617は、これまでに世界で25,000人以上の患者に使用され、今後は年間最大60,000人規模での治療が見込まれています。

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図 ¹⁷⁷Lu-PSMA-617の構造。

【製品紹介】今月の注目製品 TetraBoc-L-DOPA methyl ester [18F]FDOPA は、パーキンソン病や脳腫瘍の評価に用いられる PET トレーサーですが、従来は求電子的 ^18F フッ素化によって合成されており、操...
30/01/2026

【製品紹介】今月の注目製品 TetraBoc-L-DOPA methyl ester

 [18F]FDOPA は、パーキンソン病や脳腫瘍の評価に用いられる PET トレーサーですが、従来は求電子的 ^18F フッ素化によって合成されており、操作が難しく、放射化学収率やモル活性が低いという課題がありました。本前駆体では、銅触媒を用いた求核的18F フッ素化反応を採用し、アリールスタンナン(トリメチルスズ)前駆体から直接18F を導入します[1]。この方法は温和な条件で反応が進行し、自動合成装置への適用が容易です。

 実際に、TetraBoc 保護トリメチルスズ前駆体を用いた自動合成では、放射化学純度 99%以上、モル活性 最大 60 GBq/µmol が得られており、臨床使用に必要な品質を安定して満たしています[2]。この技術により、[18F]FDOPA 合成は、低モル活性で再現性に乏しい従来法から、臨床製造に適した実用的な手法へと進化しました。

[1] Makaravage K. J. et al. Copper-Mediated Radiofluorination of Arylstannanes with [18F]KF. Org. Lett. 2016, 18, 5440–5443.
[2] Zarad F. et.al. A Practical Method for the Preparation of 18F-Labeled Aromatic Amino Acids from Nucleophilic [18F]Fluoride and Stannyl Precursors for Electrophilic Radiohalogenation. Molecules 2017, 22, 2231.

関連製品
#1345 TetraBoc-L-DOPA methyl ester(前駆体)
https://abx.de/products/small-molecules-and-peptides/chemical/3e6ad307-de81-4bf1-bfde-3644f2d0dfa6
#1310 6-Fluoro-L-DOPA hydrochloride(リファレンススタンダード)
https://abx.de/products/small-molecules-and-peptides/chemical/b269fa33-1d66-4854-b603-9874ba3dd383

, # FDOPA

図 [¹⁸F]FDOPA 用スズ前駆体の構造。

【製品紹介】今月の注目製品 Copper tetraMIBI tetrafluoroborate (GMP) [99mTc]セスタミビ(Sestamibi)[1]は、心筋シンチグラフィー(心臓の血流や働きを調べる核医学検査)に使われるお薬で...
26/12/2025

【製品紹介】今月の注目製品 Copper tetraMIBI tetrafluoroborate (GMP)

 [99mTc]セスタミビ(Sestamibi)[1]は、心筋シンチグラフィー(心臓の血流や働きを調べる核医学検査)に使われるお薬です。また、副甲状腺の腫れ(腺腫)の発見や手術、乳がんの診断にも用いられます[2]。

 ABXは、この[99mTc]セスタミビを合成するための原料(GMP前駆体)であるCopper tetraMIBI tetrafluoroborateを特定の国で販売承認を取得したコールドキットとして提供しています。この製品の製造方法や品質管理は、すでに十分に検証されています。

[1] Lee T.-W. et al. Synthesis, reactivity and 99mTc labeling of 2-alkoxyisobutylisonitrile. Appl. Radiat. Isot.1996, 47, 207–210.
[2] Rizk T.H., Nagalli S. Technetium 99m Sestamibi. [Updated 2023 Jul 3]. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2025 Jan-.

関連製品
#7211  Copper tetraMIBI tetrafluoroborate (GMP)
https://abx.de/products/small-molecules-and-peptides/chemical/8993f984-1584-4d0a-8557-832cbae73d41

, # Sestamibi,

図 セスタミビ前駆体の構造。

住所

東京都千代田区霞が関3丁目6番7号 霞が関プレイス 3F
Chiyoda-ku, Tokyo
100-0013 

電話番号

+81355102653

アラート

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