02/09/2026
還暦を迎えてからひと月ほど経ちました。本当に時間はあっという間。子供の頃の想像をはるかに超えて一瞬です。多分それが本当なんです。時間は存在していない。
私の体は、まあ年月なりに使い古されているようにも見え、年月のわりに元気にも見えます。
高校の入学時、名簿順で隣の席になってから3年間、とても親密だった友人はだいぶ早くに他界しました。大学でもまた名簿順で並んでいて、当時最もたくさん一緒に過ごした友人も亡くなりました。高校と大学で一番仲良しだった女の子が二人とも私より早く亡くなるなんて想像もできませんでした。一人は当時、誰よりも野性的で元気な子でしたし。でもコロナより前に、二人とも病気に向き合って亡くなりました。
人が人生を閉じるのを勝手に早いとか充分とか、幸せだったはずとか惜しまれるとか、世間では言いますよね。そういうのを全部まとめて、奇跡のコースでは「投影」と言います。要は自分の物差しで相手を測ることです。自分の過去の経験値に照らして別の誰かをおもんばかる。自分がその人の立場だったら。私が彼女だったのなら。世間ではそれを思いやりと呼ぶこともあります。そしてそういう人は人情深くいわゆる人間らしいと言われる人です。だいたい。
私はそういう「投影を外して」世界を見る訓練を重ねて生きてきました。そうすると、彼女がどんな人生を生き、どんな体験をし、どんな思いでいたのか、というようなことがなにもわからないのだとわかります。無意識に投影していたなら、反射的に「これは悲しいこと」だとか「なんという悲劇なのだ」とか、或いは自分を納得させたくて納得できる情報を探したりとか、するはずです。でも、本当にただわからないのです。その代わりに、私が実際に彼女たちと交流して、そこから受け取ったいろいろな思いがより鮮明になります。
そして、あの頃の私にはこうとしか思えなかった様々なことが、投影を手放したより真実の私の視野にクリアに映り直すのです。彼女たちの心が。
それはどこまでも尊くて美しくて、まるで天使が一時的に私のもとにやってきて私の心に触れ、大切なことをたくさん見せてくれ、与えてくれ、教えてくれて、そしてまた別の誰かのところへと移っていった、というような出来事に見えます。
彼女たちがそれしかやっていなくて、それだけのために彼女たちの時間を使って使い切ったのであればそれ以上になにを判断する必要があるのだろう、と思えます。そして、今その肉体がこの世にあるのかないのかということすらあまり関係ないものに思えます。
だから、肉体のあるなしにかかわらず、すべての人をこんなふうに見たいものだと思う。それが「死は存在しない」ということの意味だと思うのです。
みなさん、こんにちは。 還暦を迎えてからひと月ほど経ちました。本当に時間はあっという間。子供の頃の想像をはるかに超えて一瞬です。多分それが本当なんです。時間は存在していない。 私の体は、まあ年月なりに使....