09/09/2026
鍼灸師の黒山です。
重陽の節句は、奇数を「陽」とする陰陽論において、最大の陽数「9」が重なる日です。陽の気が極まる一方で、そこから陰の気が増していく季節の転換点と考えられます。
東洋医学では「陽極まれば陰となる」という陰陽転化の考えから、重陽の節句は、夏から秋、そして冬へ向かう身体の変化に備える節目でもあります。
「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒や菊の被綿など、菊を用いた風習が伝えられています。また、栗やなすなど秋の実りをいただくことも、季節に合わせた養生の知恵として受け継がれてきました。
秋は乾燥しやすく、東洋医学では「肺」との関わりが深い季節です。梨、大根、白胡麻などで潤いを補い、冷たいものを控え、生姜やねぎ、栗などで少しずつ身体を温めることが大切です。
つまり重陽の節句は、単なる伝統行事ではなく、陽から陰へと移り変わる季節の変化を意識し、秋冬に向けて心身を整える養生の節目と捉えることができます。
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